救難機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 02:45 UTC 版)
「いず (巡視船・2代)」の記事における「救難機能」の解説
本船は第三管区海上保安本部の救難強化巡視船として『潜水指定船』でもあるため、潜水士が乗船している。またこれに加えて、自航式水中テレビ(ROV)や超音波海中捜索装置(海底地形探査用ソナー)も備えており、優れた海中捜索活動を可能としている。ヘリコプター甲板の直前には救難資機材庫が設けられており、左舷側には潜水士用の機材が、また右舷側にはROV関連の機器が収められている。 超音波海中捜索装置は、ROVや潜水士の海中活動に先立って現場海底の状況を把握するために用いられており、得られたデータを3次元画像として表示できる。本船搭載のROVはランチャー・ビークル方式を採用しており、使用時はまず中継器(ランチャー)にカメラなどを積んだビークルを入れて、所定の水深まで降ろしてからこれを発進させる。ビークルは3軸のスラスターと水中テレビカメラ、照明装置とマニピュレータを備えており、ランチャーから半径100メートル以内で活動できる。対応水深200メートル、移動速度1.5-1.8ノットである。なお有索式のROVであり、電力はアンビリカルケーブルを介して供給される。九州南西海域工作船事件において沈没した工作船の位置特定にも従事している。
※この「救難機能」の解説は、「いず (巡視船・2代)」の解説の一部です。
「救難機能」を含む「いず (巡視船・2代)」の記事については、「いず (巡視船・2代)」の概要を参照ください。
- 救難機能のページへのリンク