携帯方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:53 UTC 版)
手榴弾の炸薬には化学的に安定した薬品が選ばれており、銃弾の流れ弾や砲弾破片が当たった程度では爆発しない。手榴弾は携行が容易であり、服や装具のポケット、また、ポーチに入れて持ち運べる。手榴弾のレバーを服やベルトに引っ掛けて携帯することも多い(トレンチコートのDリング(D環)は、軍用として使われていた時に手榴弾を引っ掛けるために付けられた名残りである)。ただし、手榴弾をむき出しの状態で服に引っ掛けておくと、木の枝に引っかかるなどして安全ピンが抜けてしまう恐れがあり、現代では専用ポーチなどにいれて安全に携行する運用が増えている。さらなる安全策として、安全ピンに加えてレバー固定用の安全クリップを備え、両方を外さないとレバーを解除できないようにした製品、またレバーをビニールテープなどで弾体に縛りつけ、簡単には外れないようにすることもある(使用する直前にテープを切る)。 手榴弾側に、フックなどに引っ掛けるための運搬用リングが付いているものもある。これは、レバーが無い摩擦着火式の手榴弾などに見られる。かつての軍用背嚢(リュックサック)の側面には柄付き手榴弾を引っ掛けるためのフックが付いていた(軍用背嚢を模倣した学童用ランドセルにも同様のサイドフックが見られるため、もともと手榴弾用と言われることがあるが、学童用ランドセルにフックが付いたのは後になってからであるため直接の関係性はないとされる)。
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