掛木古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/26 08:16 UTC 版)
掛木古墳(かけぎこふん)は、壱岐市勝本町布気触にある古墳。形状は円墳。 本古墳は1989年(平成元年)に長崎県教育委員会による墳丘・石室の実測調査がなされている。墳丘は円形で、現在は南北22.5メートル・東西18.0メートルを測るが、元々は直径約28-30メートルであったと推定される。埋葬施設は複室構造の両袖式横穴式石室で、玄室・中室・前室の3室と羨道で構成され、南方に開口する。その規模は次の通り。 石室全長:13.6メートル 玄室:長さ3メートル、幅2.6メートル、高さ3メートル 中室:長さ3.0メートル、幅2.6メートル、高さ1.5メートル 玄室には凝灰岩製の刳抜式家形石棺(刳抜式は壱岐唯一)が据えられ、その規模は長さ1.9メートル、幅0.85メートル、高さ0.7メートル。ただし屋根蓋石の半分以上は欠損する。本古墳からの出土品としては、須恵器・土師器坏・銅鏡片・金環・鉄製品が見つかっている。 この掛木古墳の築造時期は6世紀末頃、追葬は7世紀前半頃までと推定される。家形石棺は壱岐市指定有形文化財に指定されている。
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