捕えられたジャンヌ・ダルクへの対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 22:23 UTC 版)
「シャルル7世 (フランス王)」の記事における「捕えられたジャンヌ・ダルクへの対応」の解説
シャルル7世といえば、ジャンヌ・ダルクを見殺しにしたということで有名である。その理由については未だに不明である。 シャルルは元々権力と切り離されて生きていたが、予期せぬ形で政治の表舞台に出ることになった。それ故政治家として未熟であり、王位に就いたばかりの彼は自分の意思を貫き通すことが出来ず、ジャンヌを快く思わない側近に彼女を助けないよう刷り込まれたのだという説、シャルル7世は元々ジャンヌを利用していただけで、王位に就いた時点でジャンヌはもはや用済みだとみなして都合よく追い払ったという説、ジャンヌがいずれ自分の地位を脅かす存在になることを怖れたという説など、様々な説があるが、敵に身代金を払いたくないからと味方を見殺しにする人物ではなかった。身代金を払って助け出した代表的な人物として、シャルル・ドルレアン、ラ・イルことエティエンヌ・ド・ヴィニョルがいる。 また、アントニオ=モロシーニの年代記に次のような記述がある。 王太子(シャルル7世)は、ブルゴーニュ公に特使を送った。その特使による申し入れは、ブルゴーニュ公がジャンヌをイングランド軍に引き渡した場合、王太子側の捕虜になっているブルゴーニュ派に対しても同様の扱いをするという脅迫紛いのものであった。 これが事実ならジャンヌを助けられなかったのは事実であるが、まったく何もしなかったわけではないようである。
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