指摘されている特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 01:22 UTC 版)
「いちばんくわしい日本妖怪図鑑」の記事における「指摘されている特徴」の解説
妖怪の解説文に、民間伝承や当時の文献上に伝承の確認されていない特徴を付記したものが数多く見られる(本書以前の漫画雑誌や文献の情報も含まれるが、一般的に佐藤による創作であるといわれている)。「大どくろ」「一角人」「二面女」「びろ~ん」「首かじり」など民間伝承に存在しない創作物上のものであると考えられる妖怪も数多く掲載されている。「一角人」や「二面女」は『妖怪大戦争』など1960年代の映画に登場しているものであり掲載図版も同名の妖怪が撮影されている映画スチールが使われている。いっぽう「大どくろ」や「首かじり」など妖怪の解説文にあわせて実際には無関係な絵画の図版が掲載されており、情報関係が乖離している例も見られる。しかし、これらの特徴は水木しげる・斎藤守弘などを含めた当時の妖怪図鑑の構成や特徴としては一般的なものであり、本書だけに見られる特徴であるとも言えない点に注意が必要である。 「ぬりぼとけ」の別名であるとして「びろ~ん」(びろーん)という名称は使われており、ぶよぶよした体で人の顔や首を撫で、塩をかけると消え去ると佐藤は解説している。佐藤は後年おこなわれたインタビューにおいて「びろ~ん」という名称は「江戸か平安の絵巻に書いてあった」と述べているが、事実確認が可能な資料は発見されておらず、この名称は京極夏彦などにより佐藤の創作であると指摘されている。
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