投資者保護基金
金融ビッグバンの裏で、銀行の倒産や証券会社の廃業などに対する不安が高まったのをきっかけに、投資家の資産保護が強化されました。証券会社がお客の預かり資産を完全に分別管理していれば、仮に経営破綻があっても返還に支障はありませんが、最近まで資金流用が認められていたため、経営破綻で返せなくなる証券会社が相次ぎました。そこで、証券業が免許制から登録制に変わったことを受け、1998年12月に従来の寄託証券保護基金が投資者保護基金に衣更えし、証券取引法上の認可法人として発足しました。金融機関の預金保険機構に相当する機関であり、補償の対象は個人投資家と金融機関を除く法人、補償金額は2001年3月末までは全額、それ以降は1,000万円となっています。証券業界は2001年3月までに毎年拠出金を積み増し、基金の財政基盤を強化することにしています。基金の正式名称は「日本投資者保護基金」です。外資系証券会社は、分別管理の問題や新たな負担の増加を嫌って、これとは別に「証券投資者保護基金」を独自に設立しました。このため、基金は現在2つに分裂した状態になっています。
「投資者保護基金」の例文・使い方・用例・文例
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