投資者保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/05 11:13 UTC 版)
「マネー・リザーブ・ファンド」の記事における「投資者保護」の解説
預かり金については証券業界で預金保険制度に相当する投資者保護基金が設置されることになったが、元本保証は1000万円までの為、現在の証券取引においてはMRFを通じた取引が主流である。MRFも元本は保証していないが、MRFの裏付けとなる運用資産に損失が発生していなければ顧客毎のMRF残高は目減りすることは無いからである。なお、顧客の預かり資産を証券会社の財産と分離させた事を「分別管理」と言い、証券口座におけるMRFは典型的な分別管理の代表例である。ネット証券については「証券総合取引口座」にMRF口座がセットされている形態が殆どのため、口座開設時にMRFの目論見書の交付・確認を受ける。 また、信用取引・商品先物・くりっく株365など取引では性質上預かり金しか対応していない場合もあり、開設後の証券総合取引口座においてそれらを契約した場合はMRF口座が自動解約となり、預かり金口座に強制切り替えされるケースもある。対面取引の証券会社では口座開設時に「預かり金」か「MRF」を選択することができるが、信用取引などを行うのでなければMRF口座開設が推奨されている。 証券口座内で株式や投資信託といった金融商品を購入する場合は、受け渡し日(約定日から数えて4営業日後)にMRFを自動的に解約して購入代金に充当することとなり、逆に保有商品を売却した場合は売却代金で受け渡し日(同様に約定日から数えて4営業日後)にMRFを自動的に購入することとなる。また、証券口座からの出金はMRFを解約して行う。外国為替証拠金取引や外国株取引についてはMRFから専用口座へ振り替えさせる必要があるが、資金移動は即時に行われる。
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