技巧派投手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 06:12 UTC 版)
多彩な変化球や制球に優れた投手で、奪三振は多くないもののポップフライや内野ゴロを打たせて取る投球で投球回を稼ぐ。変化球以外にも、同じ球種でも球速を変えたり、内外角を攻め分けたり、打者の弱点に投げ込む他、打者のタイプ、ストライクカウント、ゲーム状況をも考慮した高度な投球術を持ち合わせる。高い制球力を指して「精密機械」などと表現される投手もおり、MLBではコントロールピッチャー(英語版) と呼ばれる。与四球率とK/BBがその目安の数値となり、投球術についてカート・シリングはストライクゾーン内に投げる能力を「コントロール」、狙ったところに投げる能力を「コマンド」としている。奪三振による球数増加に伴う故障のリスクを避けるため、メジャーでは近年技巧派投手が増加傾向にある。 軟投派投手 変化球を主体とした投球を持ち味とする投手。技巧派投手と同じく投球術によって打者を翻弄するが、技巧派があくまで速球を軸とした投球を行うのに対して、投球のほとんどを変化球が占める他、独特な投球フォームを用いることもある。元来速球の球速があまり出ない投手が多い。 特異な変化球を投げる投手 変化球を主体とする中でも、ナックルボーラーやイーファス・ピッチのように特異な変化球・独特な投球法を会得したことで、活躍の道を見出した投手も存在する。 代表的な投手MLB:クリスティ・マシューソン、ファーガソン・ジェンキンス、グレッグ・マダックスなど NPB:石川雅規、吉見一起、黒田博樹など
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