技巧的・地形的防御力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 03:40 UTC 版)
「島崎城 (甲斐国)」の記事における「技巧的・地形的防御力」の解説
島崎城は遺構がほぼなく、砦とも呼ばれていることから小規模な城だったように感じるが、実際は集落を城内に囲い込んだ比較的規模の大きい城であったという。 三方が崖・川に囲まれており、他の戦闘目的の城ほど技巧的な城郭でなくとも防御力はかなり高かったといえる。城の東面には大豆生田を南北に貫く塩川が流れ、西面には塩川と並行して須玉川が流れている。これら2つの河川は島崎城南面でY字に合流しており、川に面した部分は崖になっているため、西・南・東からは極めて攻めにくく、またかつては北面にも堀があったとされるため、城郭の工夫された技巧的な城とは対象的な、地形を最大限活かした地形的防御力の極めて高い城といえる。これほどの防御力を持ち合わせていたにもかかわらず、天正壬午の乱以外では使用されなかったという点には疑問が残るが、島崎城の築城以前から砦に近い形のものがあったのではないかという見解もある。
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