慣性始動機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 03:46 UTC 版)
航空機において大型化したエンジンの始動に用いられるもので、外部動力によるエンジン始動が行えない状況下でもエンジンを始動させるために使用される。1926年に開発されフライホイールと遊星歯車機構を用いて人力の回転力を200倍程度に増幅させクラッチを繋いでエンジンの始動を行う。始動までには20秒以上が掛かるが、強力なセルモーターを必要とせず人力でエンジン始動が出来るため外部動力が用意できない可能性のある軍事分野で使われる。人力による手動のほか電動化したものや電動・手動両方が利用できるものなどが利用された。主に航空機で利用されたが、ティーガー戦車など当時のセルモーターで始動が困難な重戦車の始動にも用いられた。
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