慣性力と力のモーメントの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:00 UTC 版)
「力のモーメント」の記事における「慣性力と力のモーメントの関係」の解説
慣性力は見かけの力であり、慣性の法則が働いているために物体が観測者の進行方向と逆向きに置いていかれる現象であり、実際に力が加わっていないためにモーメントは起こり得ないとされている。しかし、これには例外もあり、加速している物体(物体1とする)とその上に乗せた物体(物体2とする)との間で摩擦力が働いているときに限り、慣性力の力のモーメントが働く。これは物体2の底面が摩擦力が働き、慣性の法則により物体1から置いていかれるのを防ぎ物体1と同様の物体として運動するとみなせる一方で物体2の上部は直接摩擦力が加わっていなく、また、底面と太い棒でつながっているに過ぎないため、物体2の上部が慣性の法則により加速度と逆向きに置いていかれるため、それを物体1に接着している物体2の底辺が引っ張る形になり、これが向心力になるため物体2は回転してしまう。また、この回転の動きを阻止するのが重力であり、この慣性力は向心力と同じ大きさのため、慣性力と重力のモーメントで表すことができる。
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