志野山水文矢筈口水指
主名称: | 志野山水文矢筈口水指 |
指定番号: | 2584 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1998.06.30(平成10.06.30) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1口 |
時代区分: | 桃山時代 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 志野は美濃焼のなかで織部とともに桃山茶陶を代表する焼物で、茶碗や水指などに優品を数多く残している。本作品のような矢筈口水指は、志野水指のなかでは最も作品の数が多い。 本作品は、胴裾に巡る起伏をつけた二条の篦彫りを施し、その上に鉄絵具で低い山に大きな樹木を、他方には籬や桧垣を奔放に描くが、文様はくっきりと現れる。厚く掛けられた長石釉の釉膚もよく溶けて潤いがあり、胴部にはほどよく緋色の焦げが随所に生じる。なで肩をなす胴部が穏やかな形姿を示し、妙味あふれる鉄絵が施され、志野独特の緋色がことに鮮やかに現れた、志野水指を代表する作品である。 |
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