忌み小屋とは? わかりやすく解説

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忌み小屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 02:05 UTC 版)

忌み小屋(いみこや)、忌屋(いみや)[2]とは、昔女性が出産する際、または月経中に使用された小屋[注 1]月経小屋: Menstruation hut)とも[5]


注釈

  1. ^ この生理の期間のことを、日本の中国・四国地方では、「赤火」(あかび)[3]とよんだ[4]
  2. ^ 出産を穢れとして忌ことを「産の忌」(さんのいみ)、「産忌」(さんび)、「産火」(さんび)、あるいは「赤不浄」(あかふじょう)と呼ばれることがあった[10][11]。「赤不浄」の語は、女性の血の忌みをさし、出産の出血だけでなく月経の出血もさし[12]、「血忌」(ちいみ)あるいは「血服」(ちぶく)とも呼び[13][11]、奄美群島・沖縄では「しら不浄」とも呼んだ[14]
  3. ^ 穢れを避けて炊事を分けることを「別火」(べっか)という[19]ことから、「別火屋」[20][21]、「火小屋」・「日小家」(ひごや)とも[22]

出典

  1. ^ 大澤 2020, p. 75.
  2. ^ a b 忌屋』 - コトバンク
  3. ^ 赤火』 - コトバンク
  4. ^ 池上ほか 1998, p. 9.
  5. ^ 月経小屋』 - コトバンク
  6. ^ a b c 杉田 2022, p. 11.
  7. ^ a b c 田中ひかる (2020年12月18日). “「虚偽の強姦」多発の真相…「女は嘘つき」はなぜ“定説”となったのか”. 現代ビジネス(講談社). 2024年3月29日閲覧。
  8. ^ 杉田・新本 2022, pp. 272–273.
  9. ^ 佐野 2013.
  10. ^ 産の忌』 - コトバンク
  11. ^ a b 産忌・産火』 - コトバンク
  12. ^ a b 赤不浄』 - コトバンク
  13. ^ 血忌』 - コトバンク
  14. ^ しら不浄』 - コトバンク
  15. ^ 産屋』 - コトバンク
  16. ^ 産小屋』 - コトバンク
  17. ^ 他屋・他家』 - コトバンク
  18. ^ 田屋(他屋)』 - コトバンク
  19. ^ 別火』 - コトバンク
  20. ^ 別火屋』 - コトバンク
  21. ^ 別火家・別火屋』 - コトバンク
  22. ^ 火小屋・日小家』 - コトバンク
  23. ^ 仮屋』 - コトバンク
  24. ^ a b c d 横瀬 2009, p. 32.
  25. ^ a b 小野 2009, pp. 151–152.
  26. ^ ひろ 2014.
  27. ^ a b 石山祥子 (2022年1月30日). “いまどき島根の歴史 第16話 生理をめぐる風習 ”. 島根県古代文化センター. 2024年2月28日閲覧。
  28. ^ a b c 池田, p. 106.
  29. ^ a b MARIDE ESPADA (2019年1月9日). “Period Taboo Around the World”. TeenVOGUE. 2024年2月11日閲覧。
  30. ^ 【ネパール】女子生徒の月経衛生事業”. 認定NPO法人 グッドネーバーズ・ジャパン. 2024年2月11日閲覧。
  31. ^ Sugam Pokharel, Karma Dolma Gurung (2017年8月17日). “Nepal outlaws menstruation huts, but what will take their place?”. CNN. 2024年2月11日閲覧。


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