心理面の治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 06:00 UTC 版)
心理面の治療では、薬物療法と心理療法(心理教育、自律訓練法などのリラクゼーション法、認知行動療法など)、環境調整(家族療法など)の併用が有効である。 症状に対する不安感や回避行動が、心身症の誘発や悪化の一因となってしまうことも多い。そのため、認知行動療法を用いて、不安感を引き起こす自動思考の妥当性を現実と照らし合わせて検証したり(認知再構成法・行動実験)、不安による回避行動を自制してみて「時間経過とともに不安感が和らいでいく」「回避せずとも症状は起こらない」ということを体験したりする(曝露療法)。これらを通して、症状に対する不安感や回避行動の低減をサポートし、回復へとつなげていく。 また、不安やストレス等に対する対処方法を身につけられるよう、リラクゼーション法やストレスマネジメントの技法の習得を支援することも効果的である。 さらに、本人を取り巻く心理社会的状況が症状に影響を及ぼすことが明らかにされており、家族療法などを通して、周囲の理解を深め本人に効果的なサポートをしていくことのできる環境を整備すること(環境調整)も大切である。
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