従来のシステムとの相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/09 14:53 UTC 版)
「Workflow Innovation Terminal」の記事における「従来のシステムとの相違点」の解説
当時の銀行窓口業務といえば、 顧客が用紙に押した印鑑が、通帳に貼り付けてある副印鑑と同一のものであるかどうかを、窓口の銀行員が目で確認する(印鑑照合) 顧客が用紙に記入した内容(金額など)を、窓口の銀行員が目で確認して端末にキーボードで入力する 窓口の端末が処理した内容を印字出力した用紙と、顧客が記入した用紙とを、窓口奥側にいる別の銀行員(係長など)が目でチェックし、処理にミスがないかを確認する チェックが済んでようやくひとつの取引業務が終了する という、人間の視覚と記憶力に依存してはじめて業務が可能となるものであった。それゆえにミスの発生もおこりやすく、ミス発生の回避対策として、ひとつの取引について複数の銀行員が関与(確認)する手法がとられていた。 これに対して、顧客が用紙に記入した内容を直接端末が読み取って認識・処理することで、人間の視覚と記憶力に依存せず、ゆえにミスの発生を抑制できるようにしたのが、WITの特徴である。WITを導入した結果、銀行窓口業務は 取引件数の多い業務(預金口座開設・預け入れ・引き出し・振込・両替・公共料金の収納など)については、基本的に、用紙をスキャナーで読み取らせるだけで処理が進められるようになった。 1.の結果、端末操作時の業務ミスが発生しにくくなったうえ、チェックは窓口の銀行員が行えるようになったため、ひとつの取引業務の所要時間が短縮し、ひいては客の待ち時間短縮にもつながった。
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