後輪独立懸架装置(IRS)
後軸左右輪がそれぞれ独立に働くことができる懸架装置。各輸の軌跡をリンクで制御し、大型部材を各輪ごとに分割小型化するので、後部座席のスペースや燃料タンクのレイアウト自由度が大きい。また、ジオメトリーを合理化できるので、乗り心地や高速走行のポテンシャルが高い。スバル360やVWビートル、ポルシェなどリヤエンジン車は、スペース上、変速機から直接に駆動軸を取り出す後輪独立懸架を採用せざるを得なかったが、旋回時に生じるリフトのために急激なオーバーステアを生じた。しかし、この方式の利点が大きいために改良が進み、フロントエンジン車の後輪にも普及が進んだ。
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