後将軍とは? わかりやすく解説

前後左右将軍

(後将軍 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 22:58 UTC 版)

前後左右将軍(ぜんごさゆうしょうぐん)は、中国前漢以降の官職で、前将軍、左将軍、右将軍、後将軍の総称である。ただし、四将軍の順位には王朝によって異同がある。

四征将軍中国語版四鎮将軍中国語版に比較して四方将軍と呼称されることもある。

中国では四征将軍・四鎮将軍・四安将軍中国語版四平将軍中国語版を外征に携わる者として外朝廷将軍中国語版、四方将軍を大将軍驃騎将軍車騎将軍衛将軍とともに朝廷内にあって政治にも関与する者として中朝廷将軍中国語版とする分類や、大将軍・驃騎将軍・車騎将軍・衛将軍・四征将軍・四鎮将軍・四方将軍を雑号将軍に対して重号将軍中国語版と総称する分類もある。

『宋書』百官志上、下によると、宋においては四征将軍・四鎮将軍より下位にあった。しかし、時代や就任している人物によってその地位は変化するため、絶対的な順位はない。

漢書』百官公卿表上、『続漢書』百官志一によれば末に生まれた官であるという。金印紫綬で、常に置かれたのではなかった。征伐を掌り、任務が終われば官自体も終了した。

宋書』百官志上によると、後漢光武帝建武7年(31年)に一旦廃止され、以降にまた置かれるようになったというが、『後漢書』光武帝紀によれば建武13年(37年)に左右将軍が廃止されており、後漢末以降また置かれるようになっている。

脚注

参考文献

  • 漢書』巻19上百官公卿表上、巻55霍去病伝
  • 続漢書』(『後漢書』合刻)百官志一
  • 宋書』巻39百官志上、巻40百官志下

後将軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 00:55 UTC 版)

黄忠」の記事における「後将軍」の解説

同年秋、劉備漢中王になると黄忠を後将軍に任命しようとしたが、諸葛亮は「張飛殿・馬超殿らは彼の活躍見ているので文句言わないでしょうが、(荊州残った関羽将軍そのこと知らないので、納得しないでしょう」と進言した。だが劉備は、関羽説得自分がすると言って黄忠を後将軍に任命し関内侯爵位与えた後日、やはり諸葛亮の不安が的中し関羽黄忠を「老兵」と侮って同列前将軍になることを拒否したが、費詩説得前将軍就任した翌年220年亡くなった。子が早世していたため、彼の家は断絶した景耀3年260年)に剛侯の諡を送られた。 なお、同じ巻に纏められ関羽・張飛馬超趙雲四人比べて黄忠伝は記述少なく裴松之による注釈も無い。他に彼の人柄を表す資料として、『三国志』蜀書末尾記載されている『季漢輔臣賛』の9番目に名前があり、「義に厚い壮士であったとされている。 陳寿は、趙雲と共に彊摯・壮猛であり、揃って軍の爪牙となったとし、灌嬰夏侯嬰比している。

※この「後将軍」の解説は、「黄忠」の解説の一部です。
「後将軍」を含む「黄忠」の記事については、「黄忠」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「後将軍」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「後将軍」の関連用語

後将軍のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



後将軍のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの前後左右将軍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの黄忠 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS