形骸期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:55 UTC 版)
この時期について藤田勝也は次のように述べる。 鎌倉時代後半から室町時代中ごろまで、変質した「寝殿造」の一郭は形骸化しつつ存続する。13世紀末における公卿近衛家(画像070)の邸の一郭に見る建物の組み立ては、足利将軍の諸邸(画像080)まで連綿と継承されている。公家的住空間としての寝殿造の故実化ともいうべき現象だが、しかしこれはあくまで寝殿造からの視点にもとづく。 しかしその中世はまた新たな住空間の創出,展開の時代であったとする。この時期の変化には上層階級の社会生活の変化と建築工法の変化の両面がある(「中世の寝殿造」を参照)。
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