当局による記事差し替え要求
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/27 23:30 UTC 版)
「南方週末社説差し替え事件」の記事における「当局による記事差し替え要求」の解説
『南方週末』の編集部は2013年1月3日付の新年号に掲載する「中国の夢、憲政の夢」というタイトルの社説を出稿。政治の民主化や言論の自由など、人々の権利向上を求める原稿には表題の憲政のほか、民主、自由、平等といった表現が使われ、また反日デモ参加者に対し理性的な行動を求める文章なども盛り込まれていた。当局による記事の検閲も終え、1月1日未明に編集部5人のデスク全員が署名し編集作業は終了、あとは新聞の印刷を行うのみとなっていた。 しかし印刷直前の2013年1月1日夕方、中国共産党広東省委員会宣伝部が編集部の中でも体制寄りの黄灿編集長、伍小峰常務副編集長を呼び出し、共産党を賛美する内容の「我々はいつの時代よりも、民族復興の偉大な夢に最も近づいている」とする原稿に差し替えるよう要求し、編集者や記者が休暇をとっている1月2日に紙面変更を実施。新聞は宣伝部の要求どおりに発行された。ただしこの際、差し替え記事の文中にある明らかな間違いもそのまま修正されずに掲載されたことが明らかとなっている。
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