当たり役
当り役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:47 UTC 版)
「中村吉右衛門 (初代)」の記事における「当り役」の解説
吉右衛門の当り役は極めて多い。以下主要なものを挙げておく。 1:丸本時代物 『一谷嫩軍記』「熊谷陣屋」の熊谷直実 『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」の松王丸と武部源蔵 『妹背山婦女庭訓』(妹背山)の大判事清澄、漁師鱶七実ハ金輪五郎 『平家女護島』「俊寛」の俊寛 『仮名手本忠臣蔵』の大星由良助、桃井若狭之助、加古川本蔵 『近江源氏先陣館』「盛綱陣屋」の佐々木盛綱 『絵本太功記』「十段目尼ケ崎閑居」(太十)の武智光秀 『ひらかな盛衰記』「逆櫓」の樋口次郎 『梶原平三誉石切』(石切梶原)の梶原平三 『奥州安達原』(袖萩祭文)の桂中納言則国実ハ安倍貞任 2:生世話物 『浮世柄比翼稲妻』「鈴ヶ森」の幡随長兵衛 『籠釣瓶花街酔醒』「籠釣瓶」の佐野次郎左衛門 『天衣紛上野初花』「河内山」の河内山宗俊 『極付幡随長兵衛』(湯殿の長兵衛)の幡随長兵衛 『隅田川続俤』(法界坊)の法界坊 『眠駱駝物語』(らくだ)の紙屑屋 『佐倉義民伝』の佐倉宗吾 『塩原多助経済鑑』(塩原多助)の久六 『松竹梅湯島掛額』「お土砂」の紅長 『盲長屋梅加賀鳶』(加賀鳶)の日陰町松蔵 『梅雨小袖昔八丈』(髪結新三)の弥太五郎源七 3:丸本世話物・上方狂言 『伊賀越道中双六』「沼津」の平作 『夏祭浪花鑑』「鳥居前」「泥場」の團七九郎兵衛 『恋飛脚大和往来』「封印切」「新口村」の忠兵衛 『双蝶々曲輪日記』「引窓」の南与兵衛 4:時代物 『時今也桔梗旗揚』(馬盥の光秀)の武智光秀 『松浦の太鼓』の松浦鎮信 『増補桃山譚』(地震加藤)や『二條城の清正』の加藤清正(自他共に認める「清正役者」で特に得意としていた。但し、吉右衛門は地震加藤が大嫌いだった)
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当り役
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「守田勘彌 (14代目)」の記事における「当り役」の解説
口跡に優れソフトな芸風で、江戸生世話物に独特の味を出していた。 世話物 『与話情浮名横櫛』(切られ与三)の与三郎 『盲長屋梅加賀鳶』(加賀鳶)の日陰町の松蔵 『助六所縁江戸桜』の白酒売新兵衛(実は曾我十郎) 『隅田川続俤』(法界坊)の道具屋甚三 『梅雨小袖昔八丈』(髪結新三)の手代忠七と大家 『曾我綉侠御所染』(御所五郎蔵)の百合の方と御所五郎蔵 『其小唄夢廓』の権八 『伊賀越道中双六 沼津』の呉服屋十兵衛 時代物 『本朝廿四孝・十種香』の武田勝頼 『菅原伝授手習鑑・賀の祝 車引 賀の祝』の桜丸 『鬼一法眼三略巻』(一條大蔵卿)の一條大蔵卿長成 『源平布引滝』(実盛物語)の斎藤別当実盛 『勧進帳』の富樫左衛門
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当り役
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「中村時蔵 (3代目)」の記事における「当り役」の解説
時代物 『伽羅先代萩』の乳母政岡・弾正妹八汐 『一谷嫩軍記』「熊谷陣屋」の相模 『妹背山婦女庭訓』「吉野川」の太宰後室定高 『摂州合邦辻』の玉手御前 『恋女房染分手綱』(重の井子別れ)の乳母重の井 『女暫』の巴御前 『実録先代萩』の乳母浅岡 『八重桐廓噺 』(嘔山姥)の八重桐 世話女房 『艶姿女舞衣』「酒屋」のお園、 『桂川連理柵』(帯屋)の長右衛門女房お絹 『傾城反魂香』のおとくなど 立役 『仮名手本忠臣蔵』の塩冶判官 『廓文章』「吉田屋」の伊左衛門 『伊勢音頭恋寝刃』(伊勢音頭)の福岡貢など 世話物 『明鳥六花曙』の浦里 『雪暮夜入谷畦道』(三千歳と直侍)の三千歳 『花街模様薊色縫』(十六夜清心)の十六夜 『処女翫浮名横櫛』(切られお富)のお富 『夏姿女團七』などの幕末の悪婆物にもよい味を出した。 舞踊 『茨木』伯母真柴実は茨木童子 『戻橋』扇折小百合実は愛宕山の鬼女 『壽靱猿』女大名 古風な芸だったが、義太夫に精通し、潤いのある滋味を舞台に醸し出していた。
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