強い塩基性とは? わかりやすく解説

強い塩基性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 02:32 UTC 版)

「1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン」の記事における「強い塩基性」の解説

プロトンスポンジ共役酸酸解離定数 (pKa) は約12.34(水溶液中)と、単なるアミンとしては異常に強い塩基性を示す。これはその特殊な構造によっている。通常芳香族アミン窒素原子芳香環との共役のため平面構造をとるが、プロトンスポンジでは4つメチル基立体反発によって平面配置取り得ず、ひずんだ構造となっている。ここにプロトンやってくる2つ窒素原子キレートされる形で強く結合し安定化される。このためプロトンスポンジ水素イオン捕捉する速度速くないが、一度結合する解離速度極めて遅いという特異な性質を持つ。 また窒素上のメチル基が減ると塩基性大きく低下し、トリメチル誘導体pKa は約6.43と100万倍も低いことが知られている。またプロトンスポンジの 2,7 位にメトキシ基がついたり、フルオレン4,5 位にジメチルアミノ基を持ったものはさらに強い塩基性を示す。ジメチルアミノ基の代わりにホスファゼン塩基をつけたさらなる強塩基開発されている。 ちなみにプロトンスポンジアミノ基ボラン置き換えた1,8-ナフタレンジイルビス(ジメチルボラン)はヒドリドスポンジと呼ばれプロトンスポンジとは逆にヒドリド強く結合する性質を持つ。

※この「強い塩基性」の解説は、「1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン」の解説の一部です。
「強い塩基性」を含む「1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン」の記事については、「1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン」の概要を参照ください。

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