アルコキシド・有機金属類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/31 05:49 UTC 版)
溶液としてはアルコキシドのアルコール溶液および有機溶媒にアルキルリチウムなどを溶解したものはプロトンを引き抜く作用が強く、有機合成において強塩基として用いられる。グリニャール試薬もアルキルアニオンを発生させるため超塩基の一種と見做される。 また、同じ塩基の溶液であっても陽イオン、陰イオン伴に溶媒和しやすくイオンを安定化させるようなプロトン性溶媒よりも、主に陽イオンのみに溶媒和し塩基である陰イオンに対しては裸の状態を保ち、塩基性を十分発揮させるような非プロトン性溶媒の溶液の方がより強い塩基性となる。例えば 0.01 mol · dm−3 ナトリウムエトキシド C2H5ONa のエタノール溶液は H− = 13.99 であるが、同濃度のナトリウムエトキシドのエタノール (5 mol%) + ジメチルスルホキシド (95 mol%) 混合溶媒の溶液では H− = 20.68 である。
※この「アルコキシド・有機金属類」の解説は、「強塩基」の解説の一部です。
「アルコキシド・有機金属類」を含む「強塩基」の記事については、「強塩基」の概要を参照ください。
- アルコキシド・有機金属類のページへのリンク