張り込み姫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:50 UTC 版)
真潮社 1901年創業。社員数は400名ほど。文芸と時事評論に定評のある出版社だが、一方で社内外からは全く異質とも言える写真週刊誌『faces(フェイシズ)』も取り扱っている。 フェイシズ 真潮社の写真週刊誌。かつては販売部数200万部を超えていたが、現在では発行部数21万部程度まで落ち込んでいる。編集部員も90名程度いたのが、現在は40名(うち契約社員とアルバイトが20名)になっている。リストラ対象の人数は20名ほどで、異動措置を施すだけで済む人数規模ではあるが、真潮社内ではフェイシズは異端中の異端であるため白眼視されており、フェイシズの編集部員は異動後はカラーが合わなかったりで退職したり伸び悩むという傾向が見られる。そのため、異動ではなく退職勧奨という措置が取られることとなった。 日野恵 山形県新庄市生まれ。通称「姫」。元々は「ヒメグ」と呼ばれていたのだが、省略され「姫」と呼ばれるようになった。東京大学文三に入学し、日本文学史を専攻。新卒で真潮社に入社後、フェイシズ編集部に配属される。仕事ぶりはとにかく粘り強く、狙った獲物(芸能人のスクープ)は逃がさないというタイプで、写真週刊誌の人材としてはまさにうってつけと評価されている。一方で、職業柄勤務時間が長い上に不規則な生活を強いられ、社会人になってからは恋人は一人もできなかった。文芸部門への異動の話もあったが、仕事の意味を考え、リストラ面接官の真介にまでその意味を問い、熟慮の末、退職を決意する。その後、かつての職場の上司の口利きで大手出版社K社の契約社員になる。
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