廃油ストーブの自作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 20:51 UTC 版)
今日では廃油のサーマルリサイクル網が確立したことや、高効率な石油暖房器具が普及したことによって廃油ストーブを製造するメーカーは少なくなっている。しかし、廃材と溶接機があれば個人レベルでも自作が可能であり、他の石油暖房機器と比較して自作される事例が多く、インターネット上で製作方法を公開する者も多い。自動車やオートバイの整備を趣味とするエンスージアストが趣味の延長上で製作し、整備で排出した廃油をガレージの暖房に使用する事例は少なくない。 その構造や性能は制作者の技術レベルによって玉石混淆であり、単なる廃油焼却炉の域を出ないものもあるが、送風管の構造に凝って市販品に劣らない程の完全燃焼を実現したものや、フロートバルブなどを用いて自動給油機構などを実現するものなど様々なものが存在する。また、使用される材料も制作者により様々であるが、燃焼筒にはプロパンガスの廃ボンベ、煙突には市販の薪ストーブ用煙突、送風管には水道管や鉄パイプの廃材を繋ぎ合わせたもの、送風機には換気扇の廃材から得られるシロッコファンを用いる構成が多い。中には、燃焼筒にスチールホイールを積み重ねて溶接したものや、送風機に廃車から取り外したカーエアコン用ブロワモーターや手持ち式の電動ブロワーを利用したものも存在する。
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