店頭販売からの一時撤退とその後
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「友朋堂書店」の記事における「店頭販売からの一時撤退とその後」の解説
2016年(平成28年)2月5日、友朋堂書店の取引先であった出版取次業の太洋社が自主廃業に向けた準備に入ることを発表した。2月8日には太洋社の説明会が開かれ、友朋堂書店では他の取引先との交渉を行ったものの、条件面で合意に至らず、店頭販売からの撤退を決めた。そして同年2月11日に吾妻店を閉店した。吾妻店は22時までの営業であったが、営業最終日は来客が多かったため、通常より30分遅れて店のシャッターが下ろされた。また常陽新聞は公式twitterで吾妻店の写真と同店の象徴であった「本」のサインが「間もなく消えます」とつぶやき、注目を集めた。 翌2月12日には桜店と梅園店を閉鎖し、全店舗が閉店した。閉店に際して柳橋治社長は「店舗での営業再開を目指していきたい」と語り、店頭販売の復帰を検討していることを表明した。twitter上では友朋堂書店の閉店を惜しむ声が続出し、「友朋堂ロス」が発生した。店舗閉鎖に伴い、友朋堂書店は教科書販売と外商に特化することになった。太洋社の廃業に伴う書店の閉店は友朋堂書店にとどまらず、ひょうたん書店(鹿児島市)、ブックス書泉(熊本市)、ブックランドあいむ(愛知県豊橋市)などが相次いで閉店する事態となった。 閉店後、2016年(平成28年)3月3日から3月6日まで桜店で在庫の郷土図書や岩波書店の書籍、文房具、CDを販売する「サヨナラセール」を実施した。同年8月7日には、友朋堂書店の復活を願う市民有志らが吾妻店を借用して「一箱古本市」を開催した。 2017年7月頃から吾妻店のシャッターを開けるようになり、2017年現在では平日の10時から18時まで書店を営業している。
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