序幕 ヴァルキューレの岩山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 04:57 UTC 版)
「神々の黄昏 (楽劇)」の記事における「序幕 ヴァルキューレの岩山」の解説
序奏は「覚醒の動機」のライトモティーフで始まるが、『ジークフリート』(第3幕第3場)のときより半音低い変ホ短調で、拍子・速度指定も異なる。エルダの娘で「運命の女神」である3人のノルンが登場し、「過去」、「現在」、「未来」を語る。第1のノルンは、『ラインの黄金』以前の前史、第2のノルンはヴォータンの槍が叩き折られたこと(『ジークフリート』第3幕第2場)、第3のノルンは世界終末を予感・幻視する。やがてノルンたちが操る綱が切れ、3人は大地の下に姿を隠す。 ここより管弦楽による「夜明け」の音楽。「ブリュンヒルデの愛の動機」が繰り返され、高揚したところでブリュンヒルデとジークフリートが登場する。ジークフリートは「支配の指環」をブリュンヒルデに愛の証として預け、ブリュンヒルデは愛馬グラーネをジークフリートに贈る。新たな勲を求めてライン川に向けて旅立つジークフリートを、ブリュンヒルデは岩山に残って見送る。管弦楽による「ジークフリートのラインへの旅(ライン騎行)」が第1幕への間奏曲となる。
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