序幕および兵力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:02 UTC 版)
「バグラデス川の戦い」の記事における「序幕および兵力」の解説
スキピオは、カルタゴ軍がバグラデス川沿いの内陸150キロメートルにあるカンピ・マグニ(大平原の意)と呼ばれる場所に野営しているとの情報を得た。彼はローマ軍をそこに向かって進めた。ウティカ包囲を継続するために1/3ないし1/4の歩兵を残し、全ての騎兵および一部の軽歩兵を含む15,000の兵を率いた。歩兵兵力は1個ローマ軍団と、1個または2個の同盟国軍団であったと思われる。5日の行軍後、カルタゴ軍野営地から6キロメートルに到達し、敵の様子を偵察した。 カンピ・マグニのカルタゴ軍兵力は20,000名から30,000名程度であった。歩兵の主力であったケルト兵に加え、カルタゴ騎兵およびヌミディア騎兵を有しており、カルタゴ・ヌミディア騎兵は多くなかったと思われる。選抜された軍ではあったが、ローマ軍と同等の能力に全軍がなるには、訓練が必要であった。もっとも、カルタゴ軍にも有利な点はあった。ローマ軍は軽装であり、長期作戦用の補給物資も十分に持っておらず、地理にも不慣れであった。ローマ軍が戦闘に敗れた場合には、全滅は免れなかった。 4日間の小競り合いの後、スキピオはカルタゴ軍に決戦を挑んだ。
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