序幕:ディオニュシオスの準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:16 UTC 版)
「セゲスタ包囲戦」の記事における「序幕:ディオニュシオスの準備」の解説
紀元前405年から紀元前397年にかけて、ディオニュシオスはシュラクサイの勢力拡大に努めた。反対勢力に対処し、シュラクサイをギリシア世界で最も強固に防御された要塞都市に作り変えた。攻城戦の経験豊富なカルタゴ軍に対抗するため、エピポライ台地全体を囲む城壁を建設し、兵士を収容できる要塞を城壁に沿って作った。また、傭兵を雇用して陸軍を拡大し、五段櫂船を建造してシュラクサイ艦隊を拡張し、攻城戦の支援兵器として大型弩弓を開発し、兵士の装備を国家負担で揃えた。また、シケル人領域、ナクソス、レオンティノイ、カタナを攻撃してシュラクサイの領土を拡大した。紀元前398年、ディオニュシオスはモティア包囲戦を開始してカルタゴに宣戦布告した。セゲスタも包囲され、エリミ人勢力は弱体し、エンテラはカンパニア人傭兵に占拠された(カルタゴには忠誠を持っていたがセゲスタに対してはそうではなかった)。
※この「序幕:ディオニュシオスの準備」の解説は、「セゲスタ包囲戦」の解説の一部です。
「序幕:ディオニュシオスの準備」を含む「セゲスタ包囲戦」の記事については、「セゲスタ包囲戦」の概要を参照ください。
- 序幕:ディオニュシオスの準備のページへのリンク