広弘明集とは? わかりやすく解説

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こうぐみょうしゅう〔クワウグミヤウシフ〕【広弘明集】

読み方:こうぐみょうしゅう

中国の仏教書。30巻。唐の道宣編。664年成立。「弘明集」にならって、それにもれた六朝時代から唐初までの仏教関係の資料集めたもの。仏教と道教との交渉を知るための資料として重要。


こうぐみょうしゅう 【広弘明集】

仏書。唐の道宣が、僧祐編の『弘明集』にならって仏教護教に役立つ資料編集したもの。三〇巻。六六四成立仏教と道教との争いに関する資料として重要。→ 弘明集

広弘明集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:58 UTC 版)

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広弘明集』(こうぐみょうしゅう)とは、中国道宣が編纂した、仏教護法のために書かれた文章を集めた書物である。30巻、664年麟徳元年)に成立した。

の僧祐が編纂した『弘明集』に漏れた文章や、その後に書かれた詔勅・書簡・論書・詩賦の類などを集めたものである。その大部分は東晋から唐に及ぶ時代の文章を収録しているが、中には春秋戦国諸子百家に属する文や、あるいは史書の抜粋も含まれている。中に『魏書』「釈老志」や『顔氏家訓』中の仏教信仰に関して述べた「帰心篇」、阮孝緒の『七録』の序なども収められている。

本書は、中国仏教史研究のみならず、中国思想史研究における重要な文献資料であり、北周道安の「二教論」及び甄鸞の「笑道論」や、初唐の太史令傅奕の「高識伝」への反論としての「列代王臣滞惑解」(弁惑篇に収録)など、仏教道教の二教の優劣論争に関する基本文献が収録されている。

構成

  1.  帰正篇
  2.  弁惑篇
  3.  仏徳篇
  4.  法義篇
  5.  僧行篇
  6.  慈済篇
  7.  誡功篇
  8.  啓福篇
  9.  悔罪篇
  10.  統帰篇

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