平行四辺形の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 01:11 UTC 版)
平行四辺形は、次のような性質を持つ。 対辺の長さが等しい(対辺は2組あるが、いずれもこの性質を満たす)。 対角の大きさが等しい(対角は2組あるが、いずれもこの性質を満たす)。 対角線が他の対角線の中点を通る(対角線は2本あるが、いずれもこの性質を満たす)。 平行四辺形は、点対称な図形である。対称の中心は、対角線の交点に等しい。 平行四辺形の対角線によって、平行四辺形を互いに合同な2つの三角形に分けることができる。 平行四辺形の面積Sは 〔底辺〕×〔高さ〕 で求めることができる。これは平行四辺形を面積を変えずに長方形に変形させることで説明できる。 平行四辺形は2つの合同な三角形を2つ、対応するひと組の辺を共有し、その両端の頂点が対応と逆順に重なるように並べた図形である。 三角形の面積を 〔底辺〕×〔高さ〕÷2 で表すことができるのは、それが平行四辺形の面積を2等分して求めた結果だからである。 平行四辺形も台形と同様に平面を敷き詰めることができる。 4本の辺が全て等しい平行四辺形は菱形、4つの角が全て等しい平行四辺形は長方形であり、その両方の性質を持つ平行四辺形が正方形である。 平行四辺形ABCDの対角線の交点をEとすると、 A B = C D {\displaystyle AB=CD} 、 B C = D A {\displaystyle BC=DA} 、 A E = C E {\displaystyle AE=CE} 、 B E = D E {\displaystyle BE=DE} であるが、この4種の線分長には次の関係式が成り立つ。(中線定理) A B 2 + B C 2 = 2 ( A E 2 + B E 2 ) {\displaystyle AB^{2}+BC^{2}=2\left(AE^{2}+BE^{2}\right)}
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