平均海水位の上昇の懸念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:26 UTC 版)
1988年、地球温暖化に対する懸念がしだいに大きくなり、国連環境計画(UNEP)などがその影響を検証するためのフォーラムIPCCを設立した。 温暖化により平均海水面が大きく上昇すれば、もともとキング・タイドやサイクロンで被害を受けていたツバルをはじめとした環礁の多い南太平洋の小島嶼国への影響は、より頻繁で深刻なものとなることが懸念された。 報道機関も、NOAAの表現を借り、海面上昇で最初に被害が予想される島嶼国は温暖化の「無垢の犠牲者」として取り上げるようになった。 また1991年には南太平洋の国々の要請に応じて、海面上昇の実際の影響を科学的に調べるために、オーストラリアによって南太平洋潮位・気候監視プロジェクト(SPSLCMP)がはじめられ、フナフティにも1993年に SEAFRAME(シーフレーム)と名付けられた高精度の潮位・気象観測装置が設置された。
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