平和運動との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 09:10 UTC 版)
不満と不安にさいなまれていたい時代に、日本国外の友人より、平和運動である道徳再武装(MRA)を教えられた。人間個々が倫理観や道徳観を向上させることで、武器ではない方法で世界の平和を実現させるという考えである。このことで雪香は、他人を変えるにはまず自分を変える必要があり、自分自身を変えれば家庭にも世界にも平和が訪れるとの考えに至った。 かつて雪香は「政治家が悪い。軍部が悪い」と考えていたが、MRAの考え方は「相手にいくら文句を言っても相手は変わらない。まず自分を変えよう」である。雪香はこれに強い影響を受けて、相手を責めず、自分を変えることに努めた。やがて、詫びの気持ちが自然に出るようになり、後の様々な活動のエネルギー源になった。 MRAには「絶対正義」「絶対純潔」「絶対無視」「絶対愛」の4つの基準があり、雪香はそれを自分に照らし合わせることで、自分の欠点を自覚した。以来、文句を言いたいばかりだった夫に素直に謝り、祖母ににも謝罪することができた。戦中に夫が出征し、雪香が招集先の満州へ渡りたいと望んだところ、祖母は「あなたの思うようになさい」と告げた。やがて終戦を迎え、子供たちを連れ、命からがら帰国した。
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