幕末までの研究史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 17:51 UTC 版)
『延喜式』所載の祝詞の研究は、「六月晦大祓」やそれを改変した「中臣祓」を対象として、鎌倉時代から僧侶や神道家の間で注釈が行われたことに始まり、現在に至るまで多種多様な注釈書が存在する。このうち明治以前のものは『大祓註釈大成』にほぼ網羅されている。 江戸時代の半ば、国学者の活動が活発になると前節のような漢語、仏教語を取り入れた祝詞を批判され、延喜式祝詞が見直されるようになった。全体を網羅した注釈は、荷田春満・荷田在満に始まり、賀茂真淵『祝詞考』で本格化し、鈴木重胤『延喜式祝詞講義』に至って頂点に達した。また、全体に亘るものではないが、本居宣長『出雲国造神寿後釈』『大祓詞後釈』は今日なお参看に耐えうる注釈書である。
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