常用漢字表と現代仮名遣い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 02:23 UTC 版)
「国語審議会」の記事における「常用漢字表と現代仮名遣い」の解説
1970年代以降の国語審議会の方針は、「制限から目安へ」という方向へ移行した。漢字表の改訂は、文字を制限するのではなく、緩和する方針がとられた。 1977年には、「新漢字表試案」が公開され、当用漢字表の文字に83字を追加・33字を除外した1900字が示された。その後、字数が増え、1979年には「常用漢字表」1926字が中間答申された。結局、1981年10月に「常用漢字表」1945字として内閣告示・訓令された。 これに先立つ1981年7月には、改訂「現代仮名遣い」が内閣告示・訓令された。 「常用漢字表」の前書きには「一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すものである」とある。また、「現代仮名遣い」の前書きには「一般の社会生活において、現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを示すものである」とある。目安・よりどころとはいえ、公文書をはじめ一定の拘束力はあったが、かつての制限色は見られなくなった。
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