工事の方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/16 17:30 UTC 版)
庭園工事にも通常の建設工事と同様、直営(法)、請負(法)、工手間請負(法)とがある。 直営法はオーナー(施主) 自身が施工主にもなって、工事を直轄で指揮、監督するか、オーナーに代って特定のエキスパートが一切を管理する方式。材料の選別からその購入調達、庭師·人夫等の手配等一式を掌握する。この方式だと、オーナーが真に所望するイメージを盛り込んだ庭も実現できるしユニークなものも生れる可能性はつよい。ただその中心となって工事を推進するものの手腕力量と統率力のある場合に限って、はじめて成功するシステムであるとされる。ただしもともと、工事費等も比較的安価になるため、材料費等は材種によっては嵩むこともあり得る。 請負法は現在一般に行なわれている方式。オーナーの手数も省けるほか予算の枠内での工事も推進できる。問題はその作品の出来ばえで、それは業者次第でもある。工事費(単価等)の関係もあって、いちがいにはいえないが、原則的には直営法よりも経費が嵩む。つぎに、この方式に元請と下請とがある。すべて工事は元請より下請になる程単価も低く、したがって粗悪工事,手抜き工事に陥り易い。かかる欠陥を予防するには、はじめより工種別に分け、区別して請負わすことも一方法だと考えられる(門と外囲工事,工作物工事等) 工手間請負法は模様替え等の場合である。手持ち材料のあるとき、庭のいわゆる材料支給工事である。この方式の欠点とするところは、既存材料の消化である。
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