岩質と層序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:25 UTC 版)
始新世の間の山間盆地・山間湖の環境の層はロッキー山脈の造山運動と持ち上げ(後期白亜紀のスヴィエ変動と古第三紀のララミー変動)により生じたものである。この構造的高地から、あらゆる方向から堆積した始新世の体積盆地が供給された。ユインタ山地が中央に、ウィンドリバー山地が北に、コロラド州のロッキー山脈東部のフロント山脈・パーク山脈・Sawatch山脈が東に、Uncompahgre高原とサンフアン山地が南に、そしてユタ州のワサッチ山脈とアイダホ州東部の山脈が西に位置する。 湖の堆積物の岩質は多様であり、砂岩・泥岩・シルト岩・オイルシェール・石炭層・塩分を含む蒸発岩層・多様な湖底石灰岩と苦灰岩が含まれている。当時活発であったアブサロカ山脈からイエローストーン国立公園とサンフアン火山地帯の付近の北部までの地域に由来する火山灰層がこの多様な堆積物とともに堆積し、放射性年代測定のための鍵層が得られている。 ワイオミング州スウィートウォーター郡に位置する炭酸水素ナトリウムの水和物であるトロナの層は、希少な蒸発岩鉱物を含むと記されている。グリーンリバー累層は8種の希少な鉱物ブラッドレイアイト・エワルダイト・ローフリナイト・マックケルビーアイト(Y)・ノルセサイト・パララバンソバイトMg・ショータイト・ウェークシャイデライトのタイプ産地である。このほかにモアサナイト(SiC)や23種の有効な鉱物も産出する。
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