尾の分裂
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2009年2月4日、イタリアのErnesto Guidoらは、ニューメキシコで遠隔操作により制御された望遠鏡を使用して鹿林彗星の写真を撮影し、尾が分裂する現象を観測した。彼らの観測によると、彗星の尾のうちイオンの尾(タイプIの尾)が分裂していたという。 このように尾が分裂する現象はdisconnection eventと呼ばれるが、その詳細な仕組みは明らかになっていない。現段階では彗星の磁場とコロナ質量放出による磁場が衝突し、磁気リコネクションを起こしたためと考えられている。この現象はエンケ彗星でも同様に2007年に確認されている。
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尾の分裂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 13:13 UTC 版)
彗星の尾のうちイオンの尾では分裂する現象が起こることがあり、これはdisconnection eventと呼ばれる。このdisconnection eventは2007年4月20日にエンケ彗星で起こった。原因は同日に太陽で起こっていたコロナ質量放出で、彗星の周りに生じていた磁場と真反対の方向からコロナ質量放出による磁場が衝突し、磁気リコネクションが起こり、莫大なエネルギーを生じてイオンの尾をはぎ取ったと考えられている。エンケ彗星のdisconnection eventの映像は探査機STEREOにより撮影された。また、disconnection eventはマックノート彗星 (C/2009 R1)(英語版)でも2010年5月26日に起こり観測された。
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