尾の形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 13:13 UTC 版)
彗星は太陽に接近するにつれて彗星内の物質が蒸発・気化していく。そのとき、ダストやガスは核から放出されて彗星の核を取り囲むコマと呼ばれる構造となる。コマが太陽から放射圧(光圧ともいう)を受けたり太陽風により流されたりすることで彗星は尾を太陽の方向とは逆向きに形成する。 ダストの尾とイオンの尾はそれぞれ別々の方向を向いている。ダストの尾は主に太陽の方向と逆側に弧を描くようにして広がる。一方でイオンの尾は太陽風により吹き出されたプラズマの影響を強く受け、太陽とは反対側を必ず向き、ほとんど直線である。ダストの尾は見かけ上太陽に向かっているようなアンチテイル(英語版)を形成することもあるため、見る角度によっては2つの尾が真反対を向いていることですらある。
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