小鼓方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 17:55 UTC 版)
小鼓方大倉流は金春流座付きとして活躍した小鼓方の流儀。 大蔵権右衛門道意が家祖とされるが、実質的に流儀の基礎を築いたのは大鼓方三世二助虎家(道知)の養子となった二世長右衛門宣安と思われる。宣安は大鼓方から出て、一流を築き、当時の立会能で活躍した名人であった。江戸時代には金春流の座付きとして活躍し、大鼓方大倉流をアシライ鼓とした。 東京、大阪などが主要な地盤で、能楽協会に登録された役者は20名余。調緒のかけかたがゆるく、やわらかい音を特色とするため、ポ・プの音は聞きわけにくい。また打つ指を変えて音色に変化を持たせるのも特色の一つ。近代の名人に北村一郎、鵜沢寿、北村治など。現宗家は十六世大倉源次郎。
※この「小鼓方」の解説は、「大倉流」の解説の一部です。
「小鼓方」を含む「大倉流」の記事については、「大倉流」の概要を参照ください。
- 小鼓方のページへのリンク