小督哀話とは? わかりやすく解説

小督哀話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 15:46 UTC 版)

小督」の記事における「小督哀話」の解説

時は平氏全盛平安朝最末期時のであった高倉天皇最愛寵姫亡くし悲嘆暮れていた。見かねた中宮清盛の娘である建礼門院徳子)は天皇慰めようと、美貌音楽才能名高かった中納言藤原成範の娘を紹介する宮中上がった成範の娘は小督局呼ばれ天皇寵愛一身受けた。 しかし、中宮の父である平清盛は、天皇中宮である娘を差し置いて小督溺れる事に怒り狂い小督宮中から追い出してしまった。 小督清盛恐れて嵯峨身を隠し天皇とも音信不通となってしまう。天皇嘆き深く密かに腹心の源仲国宇多源氏源仲章の兄)を呼び出して小督秘密裏宮中呼び戻すよう勅を賜った。 ちょうど仲秋の夜のこと、月が白々と照る中を嵯峨野に出かけた仲国は、小督応えることを期待して得意の笛を吹いた。すると、見事な想夫恋」の調べかすかに聞こえてくるので、音のするほうに向かうと、果たし粗末な小屋小督隠れ住んでいた。 最初小督清盛恐れて宮中帰るのをしぶるが、「想夫恋」の曲で彼女の真意悟っていた仲国押し切られこっそりと天皇元に帰ってきた2人はひっそりと逢瀬を重ねるが、清盛おもねる者から秘密漏れて小督無理やり出家させられてしまう。 能の『小督』はこのうち嵯峨野場面取材したもので、伝金春禅竹作の四番目物。現在も比較盛んに上演される美しくも哀切名作である。

※この「小督哀話」の解説は、「小督」の解説の一部です。
「小督哀話」を含む「小督」の記事については、「小督」の概要を参照ください。

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