将官の必要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/21 10:14 UTC 版)
「代将 (アメリカ海軍)」の記事における「将官の必要性」の解説
代将の階級は、1899年まで存在したが、同年の「海軍兵員法(the Naval Personnel Act)」の成立により、代将はすべて少将に任じられた。その理由は、代将は将官とは見なされないため、諸外国の代表者たる士官たちとの交流の中でしかるべき尊敬を得られず、個人の名誉も国の尊厳も損なわれることに海軍省が気づいたからであった。 しかし代将であった者すべてに少将の給与を支払うことは負担であったため、議会は少将名簿の下半分の者に陸軍准将と同じ給与を支払うこととした(少将の数が奇数の場合は下半分の方が多くなることになっていた)。すべての海軍少将(上半分(アッパー・ハーフ、Upper Half)も下半分(ロワー・ハーフ、Lower Half)も)は、陸軍少将と同等で、三角旗でなく将官旗を掲げ、礼砲も13発とされた。そのため最高裁判所は代将の階級は海軍から削除され、陸軍准将に相当する階級は無くなったと判断した。この決定は陸軍准将の不満を招いた。陸軍准将は、この決定によってそれまで自分たちより下位にいた士官に名目上追い越されたかたちになってしまうのである。これは陸海軍の間で論争となり、結局1916年、陸軍は准将を「最上級の佐官」から「最下級の将官」に格上げし、海軍の少将(ロワー・ハーフ)に等しいものと位置づけた。そして海軍少将(アッパー・ハーフ)は陸軍少将と等しいこととされた。
※この「将官の必要性」の解説は、「代将 (アメリカ海軍)」の解説の一部です。
「将官の必要性」を含む「代将 (アメリカ海軍)」の記事については、「代将 (アメリカ海軍)」の概要を参照ください。
- 将官の必要性のページへのリンク