寿岳しづとは? わかりやすく解説

寿岳しづ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 01:03 UTC 版)

寿岳 しづ(じゅがく しづ、1901年10月13日 - 1981年6月27日)は、日本英文学者随筆家

経歴

大阪市生まれ。旧本名・岩橋 静子梅田高等女学校中退。

日本ライトハウスの創始者で愛育事業を行った岩橋武夫の妹。兄武夫が早稲田大学在学中に失明し関西学院に転じたため、兄の杖がわりとなって一緒に通学、ノートをとるなどして助けた。 英文学者・寿岳文章と結婚[1]。1927年に小説『朝』を発表した後、1933年に居を京都府向日市に移した[2]。1937年、ウィリアム・ハドソンの『はるかな国・とほい昔』を翻訳するなど、文筆活動に活躍。

文章とともに和紙の研究を行い、1943年に共著『紙漉村旅日記』を私家版で刊行。戦後は平和・女性運動に携わり、市川房枝の婦人運動に参加、京都の「憲法を守る婦人の会」代表幹事、「明るい民主府政を進める婦人の会」代表委員を務めた。国語学者社会運動家寿岳章子は長女[3]天文学者寿岳潤は長男。

著作

  • 『朝』(岩波書店) 1927
  • 『歳月を美しく』(靖文社) 1947
  • 『荒野に歌ふ』(西村書店) 1948

文章との共著

  • 『向日版だより』(私家版) 1943
  • 『紙漉村旅日記』(私家版) 1943、のち講談社文芸文庫
    • 『紙漉村旅日記』(明治書房) 1944
  • 『樫と菩提樹』(白凰社) 1966
  • 「寿岳文章・しづ著作集」全6巻 (春秋社) 1970
    1. 『朝・歳月を美しく』
    2. 『ある夫婦の記録』
    3. 『よき人を語る』
    4. 『美しきもの』
    5. 『紙漉村旅日記 他』
    6. 『書物の共和国』

翻訳

脚注

  1. ^ 寿岳しづ『出身県別 現代人物事典 西日本版』p904 サン・データ・システム 1980年
  2. ^ 向日で築いた「知の世界」 市資料館で寿岳文章回顧展 日記やバイニング夫人書簡 / 京都”. 毎日新聞 (2021年3月8日). 2022年7月9日閲覧。
  3. ^ 故寿岳章子さんを語る”. 新聞あかはた (2005年). 2022年7月9日閲覧。




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