対策本部長不在問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 13:40 UTC 版)
「三重県中部地震」の記事における「対策本部長不在問題」の解説
三重県伊賀市の今岡睦之市長が、災害対策本部が設置されたのにもかかわらず市役所に登庁しなかった。市長は地震発生当時名張市で行われていたゴルフ大会(伊賀市と名張市との親睦を深めるものであったという)に出場していた。プレー中に地震が発生しその後災害対策本部の設置連絡を受けたが、被害が少ないことを理由に最後までプレーした。その後の懇親会にも出席し、市役所に登庁することなく帰宅した。 この問題の発生直後の4月18日に、同市議会の議員全員懇談会の冒頭で「大変軽率な行為で、深く反省し心からおわびしたい」と陳謝しながらも「なぜ、災害対策本部へ戻らなかったのか?」の問いに今岡市長はゴルフを「マナーを重視する競技であり、途中で中止する場合は断りが必要」と答え、 この答えに議員からは「マナーの問題ではない」「携帯電話で連絡を取りながらゴルフをしているような状況ではない」など、市長の危機管理意識の欠如を指摘する声が相次いだ。市政指導者として市民の生命・財産を守ることよりも、ゴルフのマナーを優先させたとも取れるこの発言を受け、その後伊賀市役所には多くの苦情の電話が殺到した。
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