寒天培地の作製
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 15:16 UTC 版)
平板培地の場合、フラスコなどのガラス容器に精製水と寒天を含む培地成分を適量ずつ注入し、これをオートクレーブ(飽和水蒸気中で 121 °C、2気圧、15分処理)滅菌し、ある程度冷めてから滅菌したシャーレに分注して平らなところに静置して固化させる。滅菌が不要なもの(一部の選択分離培地など)では、寒天が完全に溶解するまで加温してからシャーレで固化させる場合もある。 斜面・半斜面・高層培地の場合、精製水と寒天を含む培地成分を加温して寒天を完全に溶解させた後、試験管に分注してオートクレーブ滅菌する。斜面・半斜面培地の場合は、滅菌を終えてから寒天が固化する前に試験管を斜めに寝かせ、静置した状態で固化させる。 あるいは、フラスコなどの中で水と培地成分を混合し、加熱してこれを溶かした後、シャーレ一枚分ずつ試験管に分注、これに培養栓をつけてオートクレーブにかける。平板培地を作るときには必要数だけ試験管を取り出して溶かし、滅菌済みのシャーレに注いで固化させる。保存や移送には試験管の方が便利なので、数が多いときにはこの方が使いやすい。
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