宿泊施設における過剰予約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 23:06 UTC 版)
「過剰予約」の記事における「宿泊施設における過剰予約」の解説
ホテル等の宿泊施設では、実際に宿泊可能な人数を上回る数の過剰予約を受け付けることがある。これは、宿泊施設側が、宿泊予定者の予定変更(宿泊日の変更・宿泊人数の変更・予約キャンセルなど)に対応した上で、なおかつ満室を目標として運営を行うため、宿泊予約の受け付けにあたり、前もって一定数の予約取り消しが出ることを想定に入れていることが背景にある。 また、前もって想定される過剰予約に加えて、自然災害による前泊者の延泊が生じたり、突発的な宿泊施設側の問題発生によって、過剰予約が発生する場合もある。 なお、過剰予約の発生に伴い、宿泊施設側による予約内容の変更(2人部屋から1人部屋(1人補助ベッド利用)への変更など)、または予約自体の取り消しが行われる場合がある。パッケージツアーに参加した場合は、これにより宿泊者が直接被害を受ける事例は稀だが、個人で、特に海外の宿泊施設を手配した場合、また、国内の宿泊施設であっても、特に外資系の旅行会社(旅行業法の適用対象外)を仲介して手配した場合は、基本的には、利用者各自が、直接現地の宿泊施設のホテルマンと交渉を重ね、事態を解決することになる。 なお、過剰予約に由来する予約内容の変更、また予約取り消しは、世界的に免責事項として認められており、これを規制する法律は存在しない。このため、宿泊予定者が、宿泊施設および仲介の旅行会社を、契約違反を理由として問責しても無効であり、訴訟を起こしても利益を得る見込みは無い。
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