家庭用AV機器のジョグダイヤルの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 07:00 UTC 版)
「ジョグダイヤル」の記事における「家庭用AV機器のジョグダイヤルの歴史」の解説
初めて「ジョグダイヤル」と呼ばれる機構が付いたのは1985年、ベータマックス方式のビデオデッキであるSL-HF900。本体右側に円形のジョグダイヤルがあり、さらにその内側のふたを開けると、外側のジョグダイヤルと連携して駆動するジョグダイヤルがあるという、非常に凝った機構だった。ジョグダイヤルを回しやすいように、指を添える1センチほどの穴があいていた。この穴はその後出てきたビデオ(他社含む)のジョグダイヤルにほぼ全てといっていいほど付けられている。利用目的はビデオ映像の俊敏かつ自由自在な正逆コマ送りと、円滑なタイマー予約。ジョグダイヤルの外側には、回転させる角度で正逆のスピードを自在にコントロールする機構「シャトルリング」が存在した。元々これらの機能は業務用、放送用機器に備えられていた機能を持ち込んだものであった。 その後、ソニーをはじめとし、パナソニック(旧:松下電器)、日本ビクター、シャープ、三菱電機、東芝などが高級機と呼ばれるデッキに次々と採用した。デッキ本体だけではなくリモコンにも同様の機能を備えた機種を出すなど、一時期のビデオデッキではジョグダイヤル(及びシャトルリング)がついていることが機能面での優位性を誇っていた。 その後はジョグダイヤルという言葉自体が廃れ始め、しばらくはなりを潜めていたが、ソニーだけが様々な機器の便利機能としてジョグダイヤルを盛り込んでいた。2004年頃はDIGAのリモコンにもジョグシャトルが付いた。 センタージョグは、携帯電話よりも先にブラウン管カラーテレビ「トリニトロン」のキララバッソに付属していたふしぎリモコンやカーオーディオに使用されていたが、センタージョグではなく「ローラー」、「ジョグローラー」と呼ばれていた。
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