宣誓の実施
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 22:01 UTC 版)
「アメリカ合衆国大統領就任宣誓」の記事における「宣誓の実施」の解説
憲法では、大統領就任宣誓を誰に対して行うかの規定はないが、ジョン・アダムズ以降の大統領(大統領の死亡による副大統領からの昇格を除く)は最高裁主席判事に対して宣誓を行っている。初代のジョージ・ワシントンは、1789年4月30日に行われた最初の就任式で、ニューヨーク州衡平法裁判所(英語版)長官のロバート・リビングストンに対して宣誓を行った。1850年7月10日、ザカリー・テイラー大統領の死に伴いミラード・フィルモア副大統領が大統領に就任した際は、巡回裁判所主任判事のウィリアム・クランチ(英語版)に対して宣誓を行った。1923年8月2日に遊説中のウォレン・ハーディング大統領が死亡したが、カルビン・クーリッジ副大統領はバーモント州プリマス・ノッチ(英語版)にある実家に帰っていたところだった。翌日未明に大統領の死が知らされ、そのまま実家にて、公証人である父ジョン・カルビン・クーリッジ・シニア(英語版)に対して就任宣誓を行った。その後、直ちにワシントンD.C.に戻り、最高裁長官ウィリアム・タフトに対して改めて就任宣誓を行っている。1963年11月22日にジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された後、リンドン・ジョンソン副大統領は大統領専用機(エアフォース・ワン)でワシントンD.C.に向かう前に飛行機の中でサラ・T・ヒューズ(英語版)連邦判事に対して宣誓を行った。女性に対して大統領就任宣誓が行われたのは、これが唯一の例である。過去に大統領宣誓が行われた相手は、最高裁長官が15人(そのうち1人は元大統領でもあるウィリアム・タフト)、最高裁陪席判事が1人、連邦判事(英語版)が4人、ニューヨーク州判事が2人、公証人が1人である。
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