実験工房時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 09:06 UTC 版)
大学卒業後の1951年秋、詩人・瀧口修造の下に集まった北代省三(造形作家)、武満徹(音楽家)らと共に、インターメディアの活動を目的とするアーティスト集団「実験工房」を結成した。新たなテクノロジーを積極的に導入しながら音楽・美術・文学など芸術の諸領域の融合を目指す「実験工房」の活動は、まさに当時の芸術表現の最先端をいくもので、山口もその中心メンバーの一人として活躍した。「実験工房」は、バレエの上演やピアノの演奏会、オートスライドによる映像上映、電子音楽や造形的インスタレーションなど多角的な活動を展開していったが、山口個人としては同時期、光学的原理に基づくオリジナルな構造を持った造形作品「ヴィトリーヌ」シリーズを制作している。この「ヴィトリーヌ」は山口の初期の代表作と言えるもので、そこには今日のインタラクティブアートにも通じる、極めて先進的な思考が反映されている。
※この「実験工房時代」の解説は、「山口勝弘」の解説の一部です。
「実験工房時代」を含む「山口勝弘」の記事については、「山口勝弘」の概要を参照ください。
- 実験工房時代のページへのリンク