実用上の考慮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 08:32 UTC 版)
UNIXオペレーティングシステムのシステムアドミニストレータが使用するプログラムには、ファイルを特定するために inode 番号を表示するものがある。ハードディスクの健全性チェックユーティリティのfsckやpfilesがそのようなコマンドの例である。そこで inode 番号をファイルのパス名に変換する(およびその逆変換をする)必要が生じる。これはファイル名検索ユーティリティ find(の -inum オプション)や ls コマンドに適当なオプション(多くの場合 -i)を付けることで実現される。 また、「ファイルが削除された際に何らかのプロセスがそのファイルを使用している場合、そのプロセスからはアクセスが継続できる。」という特徴がセキュリティ上問題となる場合がある。例えば、多くのプロセスが参照しているライブラリのセキュリティアップデートを適用した後、当該プロセスからは旧バージョンのライブラリにアクセスし続けるため、脆弱性が完全に修正されないという事態が発生する。したがって、特にシステムの中核に位置するようなライブラリをアップデートした際には動作上問題がなくてもシステムを再起動する等の対策が必要となってくる。
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