実用上の果実
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 20:07 UTC 版)
実用的には、果実とは、花が咲いた後にできる、食用になるもので、種子を食用にするもの以外のものをさす。種によっては主に発達するのが子房ではなく、花托や果枝などを由来とする組織が果実を構成している。子房からなる果実を真果とよび、子房以外からなる果実を偽果とよぶ。また一般に、その果実の種類が真果か偽果かは、子房の位置から判断することができる。真果であるか偽果であるかは、食用とする場合においてはそれほどかかわりはなく、どちらに属する食用果実も存在する。また、主に樹木になる果実を果物と呼ぶが、「果物」という言葉は一般的には甘みの強い食用果実のことを指すため、スイカやメロン、イチゴなど草本性の果実も果物と分類されることが多い。また、木本性の果実にはアボカドのように甘みの全くないものも少数存在するが、これは果物に分類されるのが一般的である。果物のほか、草本性の果実で甘みの弱い、またはまったくないものは野菜に分類されることがほとんどであり、果菜と呼ばれ、トマトやナスなどがこれに属する。 真果の場合その果実の子房が萼(がく)や花弁より上部に付いている=子房上位であるとき その果実の子房がカップ状の花托の内側に付いており、その花托の縁(へり)に萼や花弁が付いている=子房中位であるとき 偽果の場合その果実の子房が萼や花弁より下部に付いており、子房が花托と合着している=子房下位であるとき
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